独自のフォノン・光計測によるナノ物質と生体分子の研究および新規デバイスの開発
量子計測領域研究室では,独自の光・超音波計測技術を用いて幅広い分野にまたがる研究を行っています。1つの重要なキーワードは共鳴です.共鳴現象においては,力学情報・電磁場情報が増幅されるため,通常では観測できない重要な物質内部の情報を得ることができます.音と光を用いて手作りで共鳴計測装置を開発し,ナゾの多いナノ材料の力学的性質や生体分子のダイナミクスの本質を解明することを目指しています.そこで得た知見を基として,次世代スマートフォン等に使用される音響電子デバイスの研究や、診断・創薬に貢献するたんぱく質定量装置の開発、アルツハイマー病などの認知症の発症メカニズムの研究およびそれらの早期確定診断装置の開発を行っています.
バイオセンサー
難病の早期発見、新薬の開発に貢献
超音波によるタンパク質の凝集加速現象の研究
難病の発生原因を究明
音響電子デバイス
次世代移動型通信機器の飛躍的な発展に貢献
ナノメカニクス
ナノ材料の不思議な力学的性質の解明
- ナノ双晶多結晶ダイヤモンドの超高弾性の研究(新聞記事1,新聞記事2,新聞記事3)
- レーザーフォノン共鳴 (新聞記事)
- 共振ヤング率顕微鏡の開発 (新聞記事)
- 超音波共鳴法による機能性薄膜の異方性弾性定数の測定
- ピコ秒レーザー超音波を利用した薄膜の弾性定数測定
- 熱モードスペクトロスコピーの研究
非破壊検査
社会インフラの甚大な事故を防ぐ非接触超音波技術