研究概要 最終更新:2026年6月26日



超音波の特徴を活かした独自の実験装置や計測手法の開発を通して、主に生物物理学分野における未解決問題に取り組んでいます。

1. 超音波によるアミロイド線維形成の促進と臨床研究への応用

条件を調整した超音波を過飽和状態の蛋白質分子に作用させることにより、アルツハイマー病やパーキンソン病の原因物質であるアミロイド線維と呼ばれる蛋白質凝集体の形成を制御します。これにより、生体内に含まれる微量のアミロイド線維の検出や、生体内におけるアミロイド線維の形成傾向を調べ、難病の発症機構の理解・診断法の確立に貢献することを目指します。

2. 音響マイクロレオメータの開発と微小ソフトマターの物性計測

微細加工法により作成したマイクロ流路中に超音波を発生させることにより、マイクロメートルの大きさのソフトマターの物性を計測します。計測対象は、近年、細胞生物学や難病の創薬標的として注目されている生体分子凝縮体・相分離液滴です。

なお、本プロジェクトに参画し博士後期課程へ進学する学生には、創発的研究支援事業「超音波マイクロレオメータの創発とメソスケール物性計測の開拓」のRA支援により、研究活動に専念するための経済的支援を受けられる可能性があります(選考あり)。興味のある方は中島までご連絡ください。(k.nakajima*prec.eng.osaka-u.ac.jp *は@マーク)