◆宇野みどりさんが The 45th Symposium on UltraSonic Electronics のYoung Scientist Award を受賞することになりました!(2024.12.26)◆
2024年11月に、明治大学駿河台キャンパスにおいて、The 45th Symposium on UltraSonic Electronics(超音波の基礎と応用に関する国際シンポジウム)が開催され、国内外から200件を超える最新の超音波に関する研究が発表されました。その中から、極めて優秀な発表を行なった若手研究者に対して、Young Scientist Award が贈られることになり、当研究室の宇野みどりさん(M1)が受賞することになりました。
宇野さんが受賞した研究は、AIを用いた超音波顕微鏡による生きた細胞の高解像化に関するものです。超音波顕微鏡は、非侵襲のため、培養細胞にダメージを与えることなく長時間生きたまま観察することが可能ですが、可視光に比べて超音波の波長が長いため、高解像イメージを得ることが困難でした。宇野さんは、独自の深層学習法を考案し、波長の長い超音波により取得した画像と、波長の短い超音波により取得した画像を組み合わせたカラー画像を入力画像とすることで、高解像化を行うことに成功しました。通常、高解像化を実施するには、できるだけ波長の短い超音波を利用するのですが、驚くべきことに、むしろ波長の長い超音波の計測を融合することが高解像化につながることを見出しました。これは、細胞内に、波長の長い超音波を選択的に吸収する構造体が存在するためです。
宇野さん、おめでとうございます!
受賞した研究のタイトルは以下です。
Deep-learning method based on tri-frequency ultrasound images for high-resolution observation of live cells in culture
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