◆2024.03.25 工学研究科 博士学位授与式が執り行われました!◆

令和 6 年 3 月 25 日(月)に銀杏会館阪急電鉄・三和銀行ホールにおいて、工学研究科博士学位授与式が開催されました。 荻研究室からは、福田 大樹君とWenlou Yuan君に博士の学位記が授与されました。




 福田大樹君は2019年に荻研に加わり、持ち前のあくなき学術的探究心と秀でた学力をもとに、当時から材料物性の研究で高い成果を上げてきました。ピコ秒超音波法から超音波共鳴スペクトロスコピー法、アンテナ発信共鳴法など、荻研オリジナルの計測手法を次々と身に着けると同時に、深層学習を用いた独自の弾性定数逆計算プログラムを開発しました。深層学習は荻研でも初めて取り組む手法で、福田君がまさに0から構築したプログラムです。その手法は弾性定数逆計算のみならず、荻研で取り組んでいるほかのテーマにも幅広く波及している革新的な手法です。

 また研究面のみならず、教育・イベント面でも荻研を大いに盛り上げてくれました!「院試と輪講のことはとりあえず福田さんに聞け」という流れだけにとどまらず、実験からプログラミングから、何でもかんでもみんな福田君を頼りにし続けてきました。それもすべては福田君の高い能力と他人を惹きつけてやまない人柄の表れにほかなりません。ちなみに趣味?特技?生きがい?のカラオケは誰にもまねできません!




 Wenlou Yuan君は2021年4月に荻研にD1として加わりました。しかし当時はまだCOVID-19による渡航規制中。。。結局、来日して荻研で顔を合わせたのは2022年の4月のこととなりました。しかし!Yuan君はその1年間、荻研に一切来たこともない中、得意な有限要素法や数値計算を用いた研究に必死で取り組み、学会(USE)にもオンラインで参加して口頭発表を行い、2021年10月には論文まで投稿しました!その熱心な姿勢は荻研に来てからもいかんなく発揮され続け、有限要素法による計算とピコ秒超音波法・電子線ビームリソグラフィを用いたフォノニック結晶の研究に取り組み、彼独自の研究をどんどん進めてきました。
 
 そのうえ、なんと来日前から日本語も達者!当初はオンライン研究会で来日前からなぜか日に日に上達する日本語に驚かされていました。そして彼もまた非常に真面目で丁寧で頼りになる性格なので、気が付けば実験装置のメンテナスや使い方の指導など、いろいろなことを頼りっぱなしでした。あまりに人が良すぎるため、飲み会のたびにある話題で良い意味で心配をされ続けてきた彼ですが、無事こうして卒業を迎えました。




 福田君、Wenlou、おめでとうございます!君たちのように優秀な学生さんと共に過ごせたこの月日は私たちにとっても非常に大きな学びの場となりました。これから先の人生、その能力と人格を新しい分野でいかんなく発揮していくことを確信しています。君たちの活躍と健康、そして何よりもまず幸せをいつもずっと切に願っています。さらなる成長した姿でまた遊びに来てください♪







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